用語集

イールドカーブ

イールドカーブ(yield curve)

利回り曲線という呼ばれ方をしています。主に国債(債権)の利回りと償還期間(満期までの期間)をグラフで表示したものです。

債権の利回りのグラフと聞いて離脱しそうなあなた。少し待ってください。そんなもの知ったって何の意味があるの?私は債権へ投資していないから関係ないよね。プロ投資家になる人たちの話でしょう。と思うかもしれませんが、資産運用をしている人たちが知っておくべきものが詰まっていて、知ると自分の投資している対象の今後の予測に役に立ちます。

イールドカーブは上記の通り、グラフで表されます。縦軸が利回り(%)で横軸が償還期間(年数)です。普通に考えると満期までが短い債券は利回りが低くて、満期までが長い債券は利回りが高い。と考えるのが普通であると思います。

満期までの期間が長いと利回りが高くなるグラフを描くのが順イールドと言います。

利回りが長期、短期であまり変わらないものをフラットと言います。

利回りの長期、短期が逆転して、短期利回りが高い状態を逆イールドと言います。

このイールドカーブが今後の予測に役に立つと申し上げた理由は、債券と株価は価格の相関関係が相反するものがあると言われているところにあります。債権価格が上がると株価が下がる。株価が上がると債権価格は下がる。なので、このイールドカーブが順イールドの場合、株式相場は好調で短期の国債価格なんてとても安価なのですが、株式相場が不安定となった時には債権価格が上がって逆イールドを描き始めます。歴史的にイールドカーブが逆イールドを描いている辺りから景気後退(リセッション)が始まっていると言われる為、注目されている指標なのです。

大人の資産運用を行うあなたは景気後退をこのイールドカーブから先読みして、自己の保有する株式の価格が下落する事にも慌てず落ち着いた対処ができる様になるというとてつもない利点があります。人間知らない事に恐怖を感じます。長期投資をしていれば、大きく下げる場面なんてものは多くあるもので、それが日々の状況観測である程度予測できていれば、恐れるに足りません。冷静に淡々とあなたのできる資産運用を続けていきましょう。