「資産運用初心者ならインデックスファンドを買ってりゃいいんだよ。」なんて乱暴な言葉を聞いて不安になった方はいらっしゃらないでしょうか。なぜそうなのか、おじさんになるとそもそもインデックスファンドって何なのか。という疑問を持つことすら許されない雰囲気の世の中になってきました。ちゃんと理解できる様、ここで説明致します。
説明するには文言を分割する必要があると思います。
インデックス (index) → 経済指数 ※ここでは
ファンド (fund) → 投資信託 ※ここでは
上記2つの組み合わせでインデックスファンドです。(※ここでは)という注記がある事についてはインデックスは「索引」と訳されるし、ファンドは「基金」と訳されると思います。どちらも辞書的には直訳すると訳が分からなくなるのが理解できない理由の一つでしょう。
インデックスについては経済指数と理解します。経済指数の中で有名なものに「東証株価指数」があります。これは「TOPIX」と呼ばれ日本の経済動向を示す代表的な経済指数、つまり基準となる数値です。ここでのインデックスの意味はまとめると経済の変動を表す指数の事を指しています。
ファンドについては日本語で基金、つまりある目的の為に集められたお金。という意味ですが、その意味に近く、資産運用でのファンドは投資信託と訳します。運用して利益を出す為に集められたお金。という意味ですね。集めた資金をどのように運用するかはその運用会社の方針によって決まります。
この二つを合わせると、経済の変動を表す指数の投資信託となります。投資信託の手法として、ある経済指数に連動する事を目指している金融商品がこのインデックスファンドとなります。例えばTOPIXに連動するインデックスファンドは経済ニュースを確認してTOPIXが上がっていれば、インデックスファンドはプラスなはずですし、下がっていればマイナスなはずです。様々な指数に連動を目指すインデックスファンドは存在していて、同じ指数であっても運用会社が異なるものもありますし、必ず連動できているとは限りません。
「資産運用初心者ならばインデックスファンドを買えばOK」と言われる理由については少し語弊があります。インデックスファンドは上記の通り、どの指数に連動する事を目的とするかで、結果がかなり変わってくるからです。
・eMAXIS Slim 全世界株式 → MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) → S&P500指数
上記の様な全世界や米国が成長するという経済指数に投資をする商品の場合、初心者であっても十分に分散され、手数料の安価な有料ファンドなのでOKなのではないかと思います。謎の指数に連動する謎のインデックスファンドも存在するはずなので、どのインデックスファンドを購入するかは検討が必要です。