用語集

確定給付企業年金(DB)

確定給付企業年金(DB)

企業年金、つまり会社員の方達が務めている企業が社員の為に設ける年金制度の一つです。企業年金には大きく分けて3つのタイプがあります。

1 確定給付企業年金(DB)

2 厚生年金基金

3 確定拠出企業年金(DC)

ここでは確定給付企業年金(DB)を説明します。

DBは(Defined Benefit Plan)の略となります。給付額が確定しているプラン。という意味での直訳でその名の通り、受け取る金額が事前の労使合意にて決まっている企業年金制度です。確定給付企業年金(DB)については企業年金で最も利用されている制度で令和3年3月末時点現在で933万人が加入しています。(企業年金連合会HPより

確定給付企業年金(DB)には2つの実施方法があり、「規約型」と「基金型」となります。受け取る側の立場では意識する必要はないかと思います。会社が資産運用しているか、外部に設立された年金基金がしているかの違いという認識で良いです。

確定された給付額に運用額が満たない場合、企業がその不足分を補填する必要があります。給付額が約束されたものとはいえ、著しい業績悪化などによりその給付減額の可能性もある事を理解しておきましょう。

とはいえ、確定給付企業年金(DB)という制度は加入者に大きなメリットがあります。裏を返すと企業側には相応の負担があるという事にもなります。その為、大企業や福利厚生のしっかりとした企業で実施される傾向にあります。また、退職一時金は事前積立の義務がない為、計画的に退職金を準備していない企業もありますが、企業年金制度を導入の場合は計画的に拠出、積立を実施する事によりしっかりと年金を支払う事が企業としても可能となります。その資産保護も行われる為、受給者はかなり厚遇されていると言ってよいと思います。