ヘッジファンド、円の買い越しに転換-キャリトレ解消で3年ぶり 2024年8月17日 8:15 JST
選好されてきた円トレードが、外国為替市場の急変動で巻き戻しを余儀なくされる中で、ヘッジファンドの円ポジションが2021年以降で初めて強気に転じた。
米商品先物取引委員会(CFTC)が16日発表した13日終了週の建玉(未決済約定)報告によれば、投機筋のポジションは、円の売り越しから買い越しに転換した。7月初めの段階で極端にネガティブだったセンチメントが急速に改善された。
ここから解説
選好されてきた円トレードが、外国為替市場の急変動で巻き戻しを余儀なくされる中で、ヘッジファンドの円ポジションが2021年以降で初めて強気に転じた。
円トレードとは「円キャリートレード」の事で、他の通貨と比べて金利の安い円を借りて、円以外の通貨に転換して資産を増やそうという取り組みの事。金利が安いので流行っていた円トレードが、外国為替市場の急変動したため(ここでは円高に振れた)に変わっているよ。ってこと。
どう変わるのかというと、そもそも円トレードの前提としては円の金利が低い事。でも円高になるってことは円の金利が高くなると思われている。なので、金利が上がると借りている日本円に対して払わないといけない利息が増えるので、あまり円トレードができなくなるなぁ。という話。
そしてヘッジファンド(プロの投資をする大きな機関や会社)が円って少し高くなりそうだからもっと円を買いたいな(借りたいでは無く)。と2021年以降3年ぶりくらいに思ったよ。というお話。
プロの投資家達が2021年以降久しぶりに円高で、円の金利が高くなるので、円イイネ!って思う様になってきたよ。
米商品先物取引委員会(CFTC)が16日発表した13日終了週の建玉(未決済約定)報告によれば、投機筋のポジションは、円の売り越しから買い越しに転換した。7月初めの段階で極端にネガティブだったセンチメントが急速に改善された。
そもそもの話ですが、米商品先物取引委員会(CFTC)という機関は定期的にデータを公開しています。その中で特に有名なのがこの建玉(たてぎょく)報告です。毎週金曜日に公開され、投資家達がどう考えているかが分かるレポートになります。(先物取引については用語集にて確認しましょう。)
投機筋つまりプロ投資家やギャンブラー達は円の買い越しに転換し、円が上がると予想しているという状況であるみたいですね。7月初めでは極端に円が下がると思われているところから大きな変化ですね。この投資家達の予測や感情の事をセンチメントという言葉を使って表します。
私の言いたい事
今回みたいな記事がBloomberg特有の書き方と最たるものだと思います。結局何が言いたいのかを読み解くには前提が揃いまくらないと全然わからないのです。絶対にわざと分かりにくく言っていると個人的には思っています。