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米住宅ローン金利の低下継続、30年物6.09%に-市場に楽観広がる

2024年9月20日 5:07 JST

米国の住宅ローン金利は低下が続き、2023年2月初旬以来の低水準となった。

フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の19日の発表によると、30年物固定住宅ローン平均金利は6.09%。先週は6.2%だった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに動くとの見方を背景に、借り入れコストはここ数週間に大幅に低下してきた。FOMCは18日に0.5ポイントの利下げを発表。経済を支えるため、今後さらなる利下げに動く考えも示唆した。ただ、利下げ期待は以前から住宅ローン金利に織り込まれていたことから、今回の決定の住宅市場への即時の影響は最小限にとどまる見通しだ。

それでも、多くのブローカーや住宅市場の専門家は楽観する根拠はあるとみており、ローン金利が今後さらに下がることを期待している。そうなれば、在庫不足に陥っていた市場により多くの買い手と売り手を呼び込むことにつながる。

ここから解説(個人的感想)

まず最初に、「米国の住宅ローン金利ってこんなに高いの?」ってなりませんでしたか?固定金利にしたって平均1.82%(2024年9月時点)らしいので米国人は何でこんなに高い金利を支払うのだろうか。と思いません?

それは、簡単に言うと「米国はちゃんとインフレするから。」です。

ん?となった方へもう少し丁寧に説明します。いくつかインフレする理由はありますが、米国は超消費大国って聞いたことないですか?この辺は文化もあるのですが、とにかく米国人はとても消費します。(お金を使います。)すると欲しい人が多い、生産が追い付かない。価格が上がる。インフレする。っていう構造です。

インフレするとFOMCなんかが金利を上げます。すると住宅ローン金利もあがります。またこのインフレは継続的に起こる為、住宅ローンの様な長期のローンに関してはみんな固定金利を選びます。だって変動金利を選ぶと常にインフレしているのであれば、常に金利が上がっていく事になっちゃうからです。昔に契約したお得な契約金利で支払を続けたい。って消費者は思うハズですよね。

なので、米国では住宅ローンは固定金利が普通でその利率は6%くらいが一般的。ってなるワケですね。住宅ローンの利率だけを見ても日本と米国の力強さの差がはっきり見てとれるなぁ。って思います。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-19/SK2PEPT1UM0W00?srnd=cojp-v2