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USスチール株が急騰、日鉄買収の判断は選挙後の可能性と報道

更新日時 2024年9月14日 3:10 JST

13日の米株式市場で、USスチールの株価が今年最高の上昇率を記録した。バイデン米大統領が日本製鉄による買収を直ちには阻止しない方針だと、米紙ワシントン・ポスト(WP)が事情に詳しい関係者3人の話を基に報じた。

報道によれば、そうした買収阻止の決定が短期で下される可能性は低く、11月の大統領選挙後まで起こらない可能性があると、関係者は示唆している。

USスチール株は一時10%高と、取引時間中として昨年12月18日以降で最大の上昇。同日には日鉄による買収が初めて発表されていた。

だが、ニューヨーク時間午後1時ごろには5%高まで上げが縮小。ホワイトハウスのシャーマ報道官は、計画に変更があったとは認めず、買収判断を巡る発表は差し迫っていないと発言。「USスチールは米国の鉄鋼会社であり続け、国内で保有・操業されることが極めて重要だというのが大統領の立場だ」と述べた。

ここから解説(個人的感想)

結構大きなニュースですよね。最初に報じられてから、経緯は発表されてきていますが、買収金額は150憶ドル(2兆2000億円)なんて言われていますね。これはUSスチールの2023年12月の55ドルに対して約40%のプレミア(いい言葉ですね!)がつけられた価格になります。

ってことは、買収が成立するって目論んだ人たちによって、株価があがる。っていう事になりますよね。企業の立場、国の立場、株主の立場色々とあるとは思いますが、買収にポジティブなニュースがでれば株価は上がって、ネガティブなもので下がる。と判断できそうですね。

米大統領のバイデンさんは経済政策や安全保障の面でこの買収には反対の立場を最初から示している。っていうのはご存じ(?)かも知れませんが、ちょっと先送りした。つまり強硬な姿勢が崩れた。って言う事が買収へのポジティブなニュースとして市場に捉えられた。という事を表している事になりますね。

市場の投資家さん達はこのニュースによる株価の上下で商いをしているんだと思うと頭がさがりますし、結構分かり易いニュースなので上手く波に乗れる人達はしっかり利益を確保しているんだろうなー。なんて思います。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-13/SJRD1FDWLU6800