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マイクロン株が大幅安、BNPが供給超過を警告-判断2段階ダウン

2024年9月13日 0:38 JST

12日の米株式市場で半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーが大幅安。人工知能(AI)に関連している競合より見劣りする株価動向が続くと、BNPパリバ・エクサンが警告した。

アナリストのカール・アッカーマン氏は「アウトパフォーム」としていたマイクロン株の投資判断を、「アンダーパフォーム」に2段階引き下げた。ブルームバーグがモニターするアナリストの中でマイクロン株の売りを推奨したのは同氏1人だけ。株価目標も140ドルから67ドルに引き下げ、ウォール街のアナリストで最も低くなった。対照的にアナリストの9割強はマイクロンに「買い」相当の投資判断を与えており、目標株価の平均値は156ドル。現在の株価を約80%上回る。

「直近の業績に対する下振れリスクを正しく想定している投資家も一部にはいるが、マイクロンがAI関連半導体メーカーをアンダーパフォームする状況は来年いっぱい続くと当社では考えている」とアッカーマン氏はリポートに記した。広帯域メモリー(HBM)の容量供給超過によって「従来型DRAMの平均販売価格(ASP)の調整局面は、想定よりも早くやってくる」とも指摘した。

ここから解説(個人的感想)

まず、BNPパリバ・エクサンとはフランスにある世界有数の金融グループの事です。おフランスからの警告。と捉えましょう。そのBNPパリバ・エクサンがマイクロン・テクノロジー社の株価に対してケチをつけた。ってお話ですね。

ここからは専門家(アナリスト)のカール・アッカーマンさんの意見で簡単にまとめると、マイクロンは「買い」ではなく、「売り」やで。です。他の9割の専門家(アナリスト)はまだ「買い」だって言っているけどね。

引き続きカール・アッカーマンさんの意見として、マイクロンは来年いっぱい売りの状況となるよー。ってBNPパリバ・エクサンとしては考えていますよー。という意見。そしてその理由の前に半導体業界の簡単な言葉と説明が必要です。

広帯域メモリー(HBM)
AI学習等に使われる新しいタイプのメモリで従来型DRAMの10倍から1000倍のデータ転送速度があります。世界的に需要が高いメモリの事ですね。

DRAM
現在のデータ処理には欠かせないメモリです。多くのPCやサーバのメインメモリとして使用され、CPU等のデータ処理部隊との連携をハードディスクやSSDに比べて素早くこなせるのでとても多くの場面で用いられる基幹部品となります。

マイクロンの供給しているHBMについてそろそろ供給過多になってきていて、DRAMの価格も下がるからHBMやDRAMをメインでやっているマイクロンはここからの経営状態は上昇はなくなるんじゃない。っていう意見って言う事ですね。

まとめとして

今日は個別銘柄でもあるマイクロンテクノロジーがどう市場に評価されているかについての話を解説しました。半導体業界はこれからも当分株式市場の中心の一つでもある業界となるとは思います。言葉や技術、動向については一通り抑えておくべきだと個人的には思っています。

日本の高配当株銘柄にも半導体関連メーカーは多いですしね。特に後工程と言われる技術関連では日本のメーカーの強さが際立ちます。それについてはまとめて今後説明していければ面白いかなー。って思っています。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-12/SJPFZST0G1KW00?srnd=cojp-v2