Bloomberg記事を中学生でも理解できるように解説していきます。今朝もよろしくお願いします。米国市場、利下げは確定的みたいな前提であとはどれだけ利下げするの?っていう話になってるみたい。を解説しようと思います。それでは行きましょう!
米50bp利下げの行方、雇用統計が左右へ-市場は大幅変動に身構え 2024年9月6日 1:32 JST
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われるとのJPモルガン・チェースやシティグループによる大胆な見立ては、6日発表の8月雇用統計で最大の正念場を迎える。
金利スワップ市場は現在、17-18日開催のFOMC会合での大幅利下げを約35%の確率で織り込んでいる。だが、トレーダーの間では25bpの利下げ予想が優勢で、エコノミストも引き続き25bp利下げを有力視している。利下げ幅を巡り予想が割れていることで、雇用統計の発表前後に米国債市場が大きく変動する可能性が高まっている。先月は、7月の雇用統計が予想外に弱い内容となり、市場は大荒れとなった。
ここから解説(個人的感想)
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われるとのJPモルガン・チェースやシティグループによる大胆な見立ては、6日発表の8月雇用統計で最大の正念場を迎える。
JPモルガン・チェース、シティグループ(どちらもアメリカの大きな金融会社)は9月のFOMC会合(エライ人達の会議)で利下げの率を50bp(ベーシスポイント)0.5%下げると予想しているけど、6日に8月雇用統計の発表があるからこれ次第でこの予想も変わるかもね。っていう話です。ひとつ補足で「ベーシスポイント」よく使われます。1万分の1って言う事です。0.0001なので、%にすると0.01です。だから1bp=0.01%と表現される。分かり易く%で書いて欲しいところですよね。
金利スワップ市場は現在、17-18日開催のFOMC会合での大幅利下げを約35%の確率で織り込んでいる。だが、トレーダーの間では25bpの利下げ予想が優勢で、エコノミストも引き続き25bp利下げを有力視している。
金利スワップ市場とかいきなり言われて頭フリーズしないですか?米国の金利の話をするとその金利差そのものをトレードの対象としている人達がいるんです。それが「金利スワップ市場」です。彼らは金利変動のリスク対策(たぶん)として金利が動くとお金が動く仕組みを準備していて、利上げがあると誰にどれだけ利益がでるみたいな約束をしているんです。だから、金利の変動幅が動くお金なのでとても注視しているんですよね。その中でみんな0.25%が妥当なんじゃない?0.35%も利下げだと確率は低いよなー。なんてお話をしている。ってことです。
利下げ幅を巡り予想が割れていることで、雇用統計の発表前後に米国債市場が大きく変動する可能性が高まっている。先月は、7月の雇用統計が予想外に弱い内容となり、市場は大荒れとなった。
ちょっと思い出して欲しい(私は覚えていない)、8月に7月の雇用統計発表後に市場は大荒れになったよね。今月も同じ様な情報きてるから9月も荒れるぜ。要注意だ!っていう話をしています。
グラフ解説(ChatGPTによる)
グラフのタイトル
英語: Traders See Chance of a Jumbo September US Interest Rate Cut
日本語訳: トレーダーたちは9月の米国金利大幅引き下げの可能性を見込んでいる
サブタイトル
英語: Traders price in more than a quarter-point Fed rate cut this month
日本語訳: トレーダーたちは今月の米連邦準備制度(Fed)による0.25%以上の利下げを織り込んでいる
グラフの内容
このグラフは、トレーダーたちが予想する米国の金利引き下げの累積予想を、**市場が示唆している(Market-implied pricing)**ことを示しています。具体的には、2024年の9月、11月、12月にかけての累積ベースポイント(basis points)で表された利下げ予想が示されています。
- September(9月): 33.3ベーシスポイント(0.333%)
- November(11月): 70.3ベーシスポイント(0.703%)
- December(12月): 108.3ベーシスポイント(1.083%)
グラフの概要解説
このグラフは、2024年9月、11月、12月の米国の利下げの可能性についてトレーダーがどのように予想しているかを視覚化したものです。市場では、トレーダーたちは、9月に33.3ベーシスポイント(0.333%)の利下げが行われる可能性を見込んでおり、その後、11月には70.3ベーシスポイント(0.703%)、12月には108.3ベーシスポイント(1.083%)の累積利下げが予想されています。
このデータは、米連邦準備制度が利下げを行うと見られている規模を表しており、市場の見通しを反映しています。特に、12月にかけてさらに大幅な利下げが予測されていることから、金利政策に関する期待が高まっていることが分かります。
データの出典はBloomberg。
まとめとして
利下げはほぼ確定。あとはその利率が焦点。0.25%というのがみんなの予想。0.35%行っちゃうと色々と大荒れだよねー。サプライズあるかもー。みたいなワクワクと当事者(大きく得する、損する人達)の悲喜こもごもを表している記事でしたね。具体的な数字プラスみんなの感情で市場って動いてますよね。一歩引いてみんな色々やってんなーという視点であと1年くらいはじっくり観察してみてリテラシーを高めていきたいと思います。
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-05/SJCCWYDWLU6800?srnd=cojp-v2