Bloomberg

2024年8月30日(金)

エヌビディア、高過ぎる期待の代償-評価は当面頭打ちの可能性 2024年8月30日 3:03 JST

過去1年で時価総額が約2兆ドル(約290兆円)膨らんでいたエヌビディアの四半期決算は完璧でなくてはならなかった。28日の株式市場引け後に発表した同社の業績は総じて予想を上回ったものの、株価は時間外取引で急落した。

問題は売上高見通しだ。アナリスト予想平均を上回ったものの、予想との開きは過去5四半期決算と比べてはるかに小幅だった。さらに次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」が製造上の問題を抱えていることを明らかにし、29日に入っても売りが続いた。

ここから解説(個人的感想)

過去1年で時価総額が約2兆ドル(約290兆円)膨らんでいたエヌビディアの

これってすごい事ですよね。というか私の感覚では異常です。体感した事はないけれどこれがバブル。ってやつなのでは。と思っていました。(派手に弾けはしないだろうけれども。)本当の評価・価値以上に膨らむ。ってやつですね。

四半期決算は完璧でなくてはならなかった。

この市場の期待ってやつが感情的な暴騰や暴落を招くんだろうな。というのが感想ですね。普通の大人だったらそんなの無理じゃない?って思うはずなのにね。

28日の株式市場引け後に発表した同社の業績は総じて予想を上回ったものの、株価は時間外取引で急落した。

時間外取引で急落。ってこれはそんなにイイ決算にならんでしょ。ってみんな薄々感じていたってことだと思います。だって予想よりいい業績だったけどちょっと高すぎなんじゃないかな。ってみんな思い始めた。って事。

問題は売上高見通しだ。アナリスト予想平均を上回ったものの、予想との開きは過去5四半期決算と比べてはるかに小幅だった。

予想よりは売上が高い。けれど今まではその予想をはるかにぶっちぎっていたのにその差が小さくなったから問題。って、んなこと言われても困っちゃうとエヌビディアの立場だと思う。

さらに次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」が製造上の問題を抱えていることを明らかにし、29日に入っても売りが続いた。

「ブラックウェル」はこのAI全盛時代にもっと良くなるGPUとして(確か30倍くらいのパフォーマンスだったはず)エヌビディアが発表した次世代のGPUの事で、これを織り込んでの時価総額爆上げだったんですよね。そこにネガティブな情報が入ってきたので少し下がりつつある。ってことみたいですね。

まとめとして

個人的には市場の期待とその動きっていうのはなんかメンヘラ的なものがあるな。と思います。勝手に期待して、勝手に盛り上がって、そして勝手に見放していく。もうちょっと冷静になれんかね。とは思います。エヌビディアの背景にある半導体関係の情報や業界予測などに基づいてきちんと自分なりの評価をして今の価格が高いか安いかを判断出来る様な大人に私はなりたいなと。今週はエヌビディアウィークでしたね。インデックス派の私は少し離れて(もちろん自分の保有銘柄に影響はありますが)このお祭りを見る事で市場の人達の喜怒哀楽を見る事ができて良かったと思っています。

今週覚えた言葉「一生一緒にエヌビディア」って言ってたヤツ出てこい。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-29/SIZJ1RDWLU6800?srnd=cojp-v2