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2024年8月24日(土)

円は対ドルで上げ拡大、一時144円14銭-パウエル議長の発言受け 2024年8月24日 3:35 JST

23日のニューヨーク外国為替市場で、円は対ドルで上げ幅を拡大。一時1.5%近く上昇し、1ドル=144円14銭を付けた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、来月の利下げは確実との見方が強まった。

議長はワイオミング州ジャクソンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、変動する見通し、そしてリスクバランスに左右される」と語った。

ここから解説(個人的感想)

23日のニューヨーク外国為替市場で、円は対ドルで上げ幅を拡大。一時1.5%近く上昇し、1ドル=144円14銭を付けた。

円高になりました。ってことですね。円高・円安のイロハが分かっていない方、まだ結構いらっしゃると思います。用語集読んでいってください。個人的には今は円高ですが、円ードルの格差は緩やかに広がっていくものであるとは考えています。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、来月の利下げは確実との見方が強まった。

ついに米国が利下げする。ってことですね。傾向としては株高、ドル安に一時的になる傾向にある。というのが一般的な判断ですが、株高に関しては市場は既にこうなる事を織り込み済みで上がりきっている可能性があるので何とも予想できないですね。ってするもんでもないですが。

議長はワイオミング州ジャクソンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、変動する見通し、そしてリスクバランスに左右される」と語った。

この議長発言が市場との対話ってやつですね。政策金利を決定する。なんていうとんでもない機関のエライ人なので発言には相当気を付けていますよね。ここでの市場っていうのはもちろん金融市場ですよね。投資家や企業との情報交換。っていう感じでしょうか。発言内容もキチンと考えられていて今回は特に利下げは決定的。というニュアンスが私でも汲み取れる内容ですよね。そして慎重に。という気持ちも見て取れる。そんな発言です。

少し話はそれますが、この市場との対話との乖離が大きい事があったりするとサプライズだ。ってなって大きく値動きをする。なんて事があるみたいですね。2024年8月5日に日本で起きた大きな下落は日銀と市場との間に利上げなんてないでしょ。っていう市場の思いに反して利上げを決定するというサプライズからの大幅下落という見方もあるみたいですね。

まとめると

パウエルさんがオフィシャルに米国の政策金利を下げるよ。って言ってくれたので、今まで超高かったドルが安くなったよ。っていう話。実際に利下げ決定の際はどのくらいなるんでしょうかね。ここでの発表で最大1.5%って事なので数字はちょっと追ってみたいですよね。