2024年10月17日 2:41 JST
半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)にとって、17日の7-9月(第3四半期)決算発表は大きな正念場となりそうだ。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングが予想外に弱い見通しを示したことで、同社決算に対してはいつも以上に注目が集まっている。
エヌビディアの次世代人工知能(AI)チップへの懸念後退やアップルの新型iPhoneに対する楽観論を追い風に、TSMCの米国預託証券(ADR)は8月の安値から30%値上がりし、14日には過去最高値を更新した。
暫定ベースの7-9月売上高は市場予想を上回っており、堅調な見通しが示されればTSMC株はさらに上値を伸ばす可能性があるとみられている。とりわけASMLショックで世界の半導体株が総崩れとなったことで、需要に関するTSMCのコメントは細部まで分析されそうだ。
TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.) の株価推移を示しており、タイトルは「TSMCの株価が決算前に過去最高に反発した」という内容です。
日本語訳:
- タイトル:「TSMCの株価が決算発表前に記録的な高値に反発」
- 横軸:2024年の1月から10月までの株価推移
- 縦軸:株価(米ドル)
解説:
- このグラフは、TSMCの株価が2024年に急激に上昇したことを示しています。特に年初から5月にかけての大きな上昇が見られ、その後、夏にかけて一時的な調整が入ったものの、9月から再び上昇し、過去最高値(約200ドル)に達しています。
- 注目すべき点は、グラフ内の緑の矢印で示されている上昇幅で、8月下旬から9月上旬にかけて約30%の上昇があったことです。これはTSMCの業績に対する市場の期待が高まっていることを反映しています。
- さらに、10月の決算発表を前にして、TSMCの株価が再び最高値に近づいていることがわかります。この背景には、半導体の需要増加や、TSMCの技術的優位性が市場に評価されている可能性があります。
このように、TSMCの株価は強い反発力を示しており、投資家の期待感が高い状況を表しています。
ここから解説(個人的感想)
少し半導体続きの話になります。
昨日のASMLの弱気な発言で半導体業界の弱さみたいな捉え方をされた方もいらっしゃると思いますが、半導体は今後も伸びていくしかないんじゃない?っていう感覚である事をお伝えしたいです。
ASMLは装置メーカーなので半導体製造メーカーが設備投資で大きく業績を伸ばすという感じでしょうか。TSMCは半導体製造なので半導体自体の需要に準ずるといった所ですかね。そう思うと需要って当分ありそうじゃないですかね?
PLMの観点から次世代の半導体であったり、イノベーションであったりが無いとも限りませんが現状そういった情報もあまり聞きません。注視はしていますが。このTSMCの強い時代がどのくらい続くのかをしっかり見極めていきたいなー。なんて思っています。
ちなみに記事にある米国預託証券(ADR)とは、米国市場で取引される外国企業の株式を、米ドル建てで売買できるようにした金融商品です。具体的には、外国企業が直接米国市場に株式を上場するのではなく、米国の銀行がその企業の株式を担保に発行する預託証券がADRです。これにより、米国の投資家が外国企業の株式に投資できるようになります。
TSMCもアメリカで買えるよ。っていう事ですね。
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-16/SLGI9UDWLU6800?srnd=cojp-v2