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S&P500種にパランティアやデルなど3銘柄採用-エッツィなど除外

ニュース更新日時:2024年9月7日 13:52 JST

S&P500種株価指数の構成銘柄に米ソフトウエア開発のパランティア・テクノロジーズとパソコン(PC)メーカーのデル・テクノロジーズ、保険会社のイリ―・インデムニティーが採用される。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが6日、発表した。

発表資料によると、3社が採用される代わりにアメリカン航空グループとエッツィ、バイオ・ラッド・ラボラトリーズが除外される。変更は9月23日の取引開始前に実施される予定。

パランティアとデルの追加は、テクノロジー企業、特に人工知能(AI)関連企業が株式市場を再構築している状況を映している。

情報分析ソフトウエア開発するパランティアは、AIツール需要の拡大から恩恵を受けるとの期待感から株価が今年、75%余り上昇していた。

銘柄入れ替えの発表を受けた6日の時間外取引では、パランティア株は一時8.4%急伸。デル株も同8.7%上昇し、イリー・インデムニティーは同5.5%値上がりした。

ここから解説(個人的感想)

S&P500種株価指数の構成銘柄に米ソフトウエア開発のパランティア・テクノロジーズとパソコン(PC)メーカーのデル・テクノロジーズ、保険会社のイリ―・インデムニティーが採用される。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが6日、発表した。

S&P500種株価指数って、そもそもアメリカ市場全体の動きを概ね反映する指数なのでアメリカで元気のある銘柄は組み入れられて、アカン奴は外されるんですよね。今回私としてははじめてこのニュースを見る事になったので採用致しました。

組み入れられる会社について

・パランティア・テクノロジーズ

事業内容:
  • 政府機関向けソリューション: 特にアメリカ政府、軍、諜報機関と深い関係があり、テロ防止や情報収集、国防関連のプロジェクトで活用されています。
  • 民間企業向けソリューション: 金融、医療、エネルギーなどのさまざまな分野で、膨大なデータを解析し、意思決定のサポートや効率化を図るためのソフトウェアを提供しています。
主な製品:
  1. Palantir Gotham: 主に政府機関向けで、データのパターンや異常を解析するためのプラットフォーム。国家安全保障や法執行に使用されています。
  2. Palantir Foundry: 企業向けのプラットフォームで、ビジネスデータの統合、解析、意思決定を支援します。製造、金融、医療など多岐にわたる業界で採用されています。
特徴:
  • ビッグデータとAIの活用: 膨大なデータを解析し、複雑な問題の解決を支援する点が特徴です。
  • プライバシー保護への懸念: 政府機関と密接な関係があることから、プライバシー問題やデータ利用に関する批判も受けています。

全体的に、パランティアはデータ駆動型の意思決定支援を行う技術革新企業として注目されており、特に政府機関や企業に向けた高度なデータ解析ツールを提供しています。

・デル・テクノロジーズ

事業内容:
  1. パソコンやハードウェア製品: デルは、個人向けおよびビジネス向けのパソコン、ノートパソコン、サーバー、ストレージデバイス、周辺機器など、幅広いハードウェア製品を提供しています。特に、パソコンブランド「Dell」やゲーミングブランド「Alienware」が有名です。
  2. ITインフラストラクチャとソリューション: デルは、企業向けにサーバー、ネットワーク機器、ストレージ、データ管理ソリューションを提供しており、エンタープライズ市場でも強い存在感を持っています。
  3. クラウドとセキュリティ: デルは、クラウドコンピューティングやサイバーセキュリティ分野でも成長しており、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するソリューションを提供しています。
  4. VMware: デル・テクノロジーズは、かつてVMwareという仮想化ソフトウェア会社を傘下に収めており、クラウドや仮想化ソリューションの強化に貢献していました。現在はVMwareをスピンオフしていますが、影響力は残っています。
特徴:
  • ダイレクトモデル: デルは、設立当初から「ダイレクトモデル」と呼ばれる直接販売方式で成功を収め、顧客の要望に応じたカスタマイズが可能なパソコンの販売で知られています。
  • 幅広いITソリューション提供: パソコン販売にとどまらず、企業向けにITインフラやクラウド、セキュリティのソリューションを提供することにより、IT全般にわたる幅広いサービスを展開しています。

全体として、デル・テクノロジー

ズは、個人および企業向けに幅広いハードウェアやソフトウェアソリューションを提供する総合的なテクノロジー企業です。

・イリ―・インデムニティー

1925年に設立された米国の保険管理会社で、ペンシルベニア州に本社を置いています。主にErie Insurance Exchangeの顧客に対して、保険の引受業務、契約発行、更新手続き、顧客サービス、ITサポートなどの業務を行っています。自動車保険、住宅保険、労働者災害補償保険など幅広い保険商品を提供しています。エリー・インデムニティーは特に米国で強力な保険プロバイダーとして知られています

・アメリカン航空グループ

世界最大級の航空会社で、本社はテキサス州フォートワースにあります。主に旅客航空サービスを提供し、アメリカ国内および国際的な目的地へのフライトを運航しています。アメリカン航空は、ワンワールド(Oneworld)アライアンスのメンバーであり、提携航空会社とのネットワークを活用して、数多くの路線を提供しています。運航規模や路線数において、世界的なリーダーシップを持つ航空企業です。

・バイオ・ラッド・ラボラトリーズ

1952年に設立されたアメリカのバイオテクノロジー企業で、医療・ライフサイエンス分野で使用される研究機器や診断製品を提供しています。主に、DNA解析、タンパク質分析、細胞生物学などの分野における機器や試薬を製造・販売しています。バイオ・ラッドの製品は、科学研究、医療診断、製薬開発の現場で広く利用されています。

まとめとして

今日は長期投資をする身として、S&P500の構成銘柄の組み入れ変更の具体的ニュースを取り上げてそれぞれがどんな会社なのかを簡単にまとめています。これって日本の東証プライム構成銘柄が入れ替わる。みたいなニュースですよね。東証の銘柄が入れ替わるニュースってあんまり見ないですけど、調べてみたら東証プライム市場も1年に1回行われるみたいですね。こうやって少しずつ色々と学んでいきたいなー。なんて感じです。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-07/SJEZ6LT0G1KW00?srnd=cojp-v2