更新日時 2024年9月11日 3:53 JST
米銀大手JPモルガン・チェースのダニエル・ピント社長は10日、来年の経費と純金利収入に対するアナリスト予想は楽観的過ぎると述べた。これを受けて同行の株価は一時7%余り下げ、約4年ぶりの大幅安となった。売りは銀行株全般に広がった。
現在予想されている純金利収入895億ドル(約12兆7700億円)は、金利見通しを考慮すれば「あまり妥当とは言えない」とピント氏は金融業界の会合で発言。「もっと低い」数字になると述べた。
ピント氏は7-9月(第3四半期)の投資銀行手数料収入が15%増える可能性があるとも指摘。市場関連の収入は2%増加が見込まれると述べた。いずれもアナリスト予想を下回る。
ここから解説(個人的感想)
JPモルガン・チェースとはアメリカの超でっかい銀行ですね。日本でいうみずほやUFJみたいなメガバンクをさらにアメリカンにした強つよな銀行です。そこの社長の言葉。市場の投資家さん達は個別の銀行に対して株を買って投資をしているんですけど、その決算で経費や利益がどうなるだろ。って予想して買っているんですよね。アメリカのプロ達は「俺たちは雰囲気で株をやっている」なんて事はなくてちゃんと分析に基づいてポジションをとっているってワケです。そんな市場の投資家さん達のJPモルガンに対する予想がちょっと甘いぜ。って発言した。というニュースです。
投資家さん達はいいと思ってJPモルガンを買っていたのに、社長がアカン。っていうんじゃもうだめじゃーん。ってことで売りに走ります。これで株価が7%も下がったって話です。
じゃあ、なんで社長自らそんな株価を下げる様な話をするの?って言う事ですけど、これは市場よりもJPモルガン社長は景気後退が進むとみているからだと思います。FOMCの市場との対話の時にもお話しましたが、市場の投資家さん達とこういった銀行のトップの人達のコミュニケーションによって市場の流れというのは大きく変わるという事で、将来的にネガティブな話が出てその時に市場がサプライズ感を感じると株価って激しく動きますよね。それを緩和させる為に楽観的な意見に対しては否定的な情報をs先に提供しているのだと思います。
例え自社の株が今は下がったとしても。それを選択する。っていう判断ですね。
我々の実生活でも大切ですね。ネガティブなサプライズ感は感情の激しい上下を生み出します。悪い情報は早めに出して、突然仕事辞めたわー。なんて奥さんに言って、「もう離婚よー。」なんて言われないように、俺さー、仕事辞めたいのよー。と徐々に懐柔していきましょう。上手くいくかは不明ですが。
まとめとして
米国投資家達は雰囲気で株へ投資はしていない。っていう事と、バッドニュースは先に出す。っていう事を学んだ記事ですね。みんな仕事でミスった時はすぐに報告しましょうね。じゃないと後でサプライズすると感情の乱高下に巻き込まれる事になるよ!
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-10/SJLRDUT0AFB400?srnd=cojp-v2