2024年9月17日 4:22 JST
米株式市場では人工知能(AI)関連銘柄がこのところ売られているが、各社のファンダメンタルズは依然として堅調であり、今後の金利低下を踏まえれば押し目を買う好機だと、ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクは考えている。
ゴールドマンのファリス・ムラッド氏は「金利低下がITプロジェクトを後押しし、米大統領選挙後には経済政策の不確実性が減り、今後のカンファレンスではAI製品における目に見える進歩も発表されるだろう」と12日付の顧客向けリポートに記した。
同行がまとめるAI関連銘柄の指数は7月10日に付けた今年の高値から11%下落。同指数にはエヌビディア、マイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズなどが含まれる。
グラフのタイトル
英語: Fading AI Trade
日本語訳: 衰退するAI取引
サブタイトル
英語: Goldman’s AI-related baskets fall from year-to-date highs
日本語訳: ゴールドマンのAI関連銘柄が年初来高値から下落
グラフの内容
このグラフは、Goldman Sachsが定義した3つのAI関連銘柄の年初来のパフォーマンスを示しています。それぞれの関連銘柄は、2023年12月29日を基準(0%)として、2024年9月までの変動をパーセンテージで表しています。
- 黒線: 「AI Data Centers & Electrical E」 – AIデータセンターおよび電気機器関連の企業バスケット。
- 赤線: 「GS TMT AI Basket」 – テクノロジー、メディア、通信分野におけるAI関連企業をまとめたバスケット。
- 青線: 「GS Power Up America」 – アメリカにおけるAI技術の活用を進める企業のバスケット。
グラフの右側には、9月時点での各関連銘柄のパフォーマンスが記されています。
- 青線(GS Power Up America)は約**40.31%**の上昇。
- 赤線(GS TMT AI Basket)は約**25.14%**の上昇。
- 黒線(AI Data Centers & Electrical E)は約**21.45%**の上昇。
解説
このグラフは、2024年のAI関連企業の株価パフォーマンスを示しています。年初から大きく上昇したものの、特に4月から8月にかけて3つの関連銘柄全てが一時的に下落傾向を示しました。しかし、9月にかけて再び上昇の兆しが見られ、特に「GS Power Up America」の関連銘柄が他の2つに比べて大きく上昇しています。
- 全体的な傾向: 年初からAI関連の取引が活発であったものの、中盤での調整局面を経て再び上昇に転じています。これは、AI関連企業の業績や市場の期待の変動を反映している可能性があります。
- 特筆すべき点: 3つの関連銘柄全てが年初来でプラスのパフォーマンスを維持していることから、長期的な視点で見ると、AI関連企業は依然として市場の注目を集めていると言えます。
データの出典はBloombergです。
ここから解説(個人的感想)
AI関連銘柄がこのところ株価が下がっているね。これって押し目買いのチャンスじゃん。とゴールドマンサックスの人が言ってるよ。というニュースです。押し目買いっていうのは、まだ上がるでしょ。という銘柄に対して、少し下がったタイミングで買う。っていう未来が見える方専用の購入方法です。この場合は企業業績や指数をみると株価は過少評価されている。今後の利下げも含めるとここからまたAI関連銘柄の株価は上がる余地があるよね。という評価をしているから。というお話です。
だってエヌビディアの四半期決算だけど、内容って全然悪くなかったですよね。予想よりもむしろ良かったのに、みんな上がり過ぎた株を手放したい衝動に駆られて売っていったんじゃないかなとさえ思う始末でした。それら(エヌビディアではないですが)は過小評価されているよ。って言事で今度は買えー。って言っている。
売ったり、買ったりが忙しい。そんな市場の日常の一コマというお話ですね。
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-16/SJX5DUT1UM0W00?srnd=cojp-v2