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米雇用者数の伸び、9月は全予想上回る-失業率は4.1%に低下

2024年10月5日 2:11 JST

9月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びは全ての市場予想を上回り、失業率は予想外に低下した。賃金の伸びは前年同月比で加速し、11月の大幅追加利下げの可能性が低下した。

グラフのタイトル

英語: US Hiring Tops All Estimates
日本語訳: 米国の雇用が予測を上回る増加

サブタイトル

英語: Employers added the most jobs in six months in September
日本語訳: 9月に雇用者が6カ月ぶりの大幅な増加を記録

グラフの内容

このグラフは、米国の**非農業部門の雇用者数の月次増減(MoM, Change in nonfarm payrolls)失業率(Unemployment rate)**の推移を示しています。

  • 上段の棒グラフ(非農業部門の雇用者数の増加): 2024年9月には、254,000人の雇用が増加し、これは過去6カ月間で最大の増加幅となっています。この結果は、雇用の伸びが市場の予想を上回ったことを示しています。
  • 下段の折れ線グラフ(失業率): 失業率は4.1%で、8月の水準から若干低下しています。失業率は比較的安定しているものの、雇用の増加に対して反応しています。
解説

このデータは、米国の労働市場が9月に予想以上の強さを見せたことを示しています。雇用者数が6カ月ぶりに大幅に増加し、失業率がわずかに低下しています。これにより、米国経済が依然として堅調な成長を遂げていることが伺えます。

  • 雇用者数の増加は、企業が引き続き労働者を必要としていることを示し、経済活動が拡大している兆候と捉えられます。
  • 失業率の低下は、労働市場が依然として逼迫していることを意味しますが、インフレ抑制に向けた金融政策とのバランスが課題となる可能性があります。

このデータは、米国の経済が安定した成長を続けていることを示唆しており、政策決定者にとって重要な指標となります。

雇用者数は7、8両月で合計7万2000人の上方修正となった。

今週発表された求人件数は健全な労働者需要を示し、失業保険統計はレイオフ件数が限定的であることを示唆した。これらの経済指標と合わせて考えると、今回の雇用統計は、労働市場が急速に冷え込んでいるとの懸念を和らげる可能性が高い。

ここから解説(個人的感想)

結局FOMCとして大幅利下げをした結果が数字として出ている。という事でしょうか。

雇用者数が予想より上方修正という事で今後はリセッション(景気後退)とか不景気といった言葉は聞こえなくなりそうですね。

ただ、11月に再度の大幅利下げを見込んでいた人達のポジション取りには影響を与えそうですね。11月も0.5%利下げなんて人達もいましたが、その辺はトーンダウンしそうですね。

今の米国の政策金利って結局4.75%から5.00%っていうレンジです。日本って結局0.25%な訳です。円高になる。なんて言われていますが、結局個人的に日本と米国の実力を俯瞰すると長期的には円安に振れるとしか思えないです。(超個人的意見ですよ。)

このあたりをしっかり勉強して自分なりの考えを持って、かといって固執せずにバランス良く市場に居続ける事が日本の一個人としてはイイ感じの資産運用の方法の一つではないかと思っています。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU055DWLU6800?srnd=cojp-v2