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米消費者の信頼感、3年ぶり大幅悪化-労働市場と経済先行き懸念

2024年9月25日 0:53 JST

米消費者の信頼感は予想外に悪化し、9月は3年ぶりの大幅な落ち込みとなった。労働市場と経済全般の先行きが懸念されている。

今後6カ月の期待指数は81.7に低下。現況指数は124.3に下がった。

グラフのタイトル

英語: US Consumer Confidence Drops by Most in Three Years
日本語訳: 米国の消費者信頼感、3年で最大の下落

サブタイトル

英語: Closely watched labor metric fell for an eighth month, longest since 2008
日本語訳: 注目されている労働指標が8か月連続で下落、2008年以来最長

グラフの内容

このグラフは、米国の**消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)と、労働市場における雇用の「豊富さ」と「見つけにくさ」の回答差(Labor Differential)**の推移を示しています。期間は2021年3月から2024年9月までです。

  • 上段の青い部分(消費者信頼感指数): 2024年9月時点では、指数が98.7となっており、これは過去3年で最も大きな下落です。
  • 下段の黒い線(労働市場の指標): 労働市場の「豊富さ」と「見つけにくさ」の回答差は、12.6%まで低下しており、2008年以来最も長い下落傾向が続いています。
解説

このグラフは、米国の消費者の信頼感が急激に低下していることを示しています。特に9月の落ち込みは過去3年間で最大であり、これは景気の後退やインフレの影響を反映している可能性があります。

  • 消費者信頼感指数: この指数は、消費者の経済に対する信頼感を測る指標で、特に景気動向や雇用状況に対する見通しが反映されています。9月の急落は、消費者の不安が高まっていることを示しており、経済成長や雇用の停滞への懸念が影響している可能性があります。
  • 労働市場の指標: 「豊富な雇用」と「仕事が見つけにくい」と感じる回答の差が8か月連続で減少しており、これは労働市場が徐々に悪化している兆候と考えられます。特に、雇用の機会が減少していると感じる人々が増えていることを反映しています。

データの出典は**コンファレンスボード(Conference Board)**であり、米国の経済状況の変化に伴う消費者および労働市場の動向を示す重要な指標となっています。

ここから解説(個人的感想)

コンファレンスボードっていう民間の非営利機関である所が米消費者の現状を調査したので報告しますー。って言う事でデータを出してくれていますよ。というニュース。

米消費者(一般の人達)の気持ちとしては仕事見つけにくいし、将来不安やわぁ。って言っている人達がめっちゃ増えてるよ。景気後退するかもよ。という類のデータとして出してくれている。っていう事ですね。

データは少し前のアメリカの消費者の物なのでやはりタイムラグはあるとして、先週の利下げでこういった声は今後収まるものとは思われますが、米消費者的にはすでに利率も高いし仕事も少ないし、しんどいよー。っていう声をあげていた。っていう状況だったんですね。今後のこの声は少しポジティブな方向へ向かう可能性があるでしょう。っていう事です。

こんなネガティブなニュースもおそらくFRB的には捉えていたので0.5%なんていう大き目の利下げを実行したんでしょうね。0.25%の利下げでこのネガティブなニュースが後から出ていたら、利下げ足りん!なんて言われかねないでしょうし。

こう見るとアメリカの中央銀行ってちゃんと国の経済をみて、取るべき判断を常にやっているんだなぁと感心しますね。日銀がちゃんとやっていない。ってワケじゃないですけど、きちんと市場との対話を含めて適切な判断をして欲しいなーと一個人としては思う次第です。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-24/SKBLPYDWRGG000?srnd=cojp-v2