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中国経済、8月に失速-生産・消費・投資不調で成長目標達成に暗雲

更新日時 2024年9月14日 13:50 JST

中国経済は8月に失速した。経済活動全般が冷え込み、政府が掲げる年間成長目標の達成が一段と脅かされている。

国家統計局が14日に発表した8月の工業生産は前年同月比4.5%増と、市場予想の中央値(4.7%増)を下回った。伸び鈍化は4カ月連続と、2021年9月以来の長期の減速となっている。

8月の小売売上高も前年同月比2.1%増と、前月から伸びが鈍化。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は2.5%増だった。固定資産投資と不動産投資も市場予想を下回った。

グラフのタイトル

英語: China’s Economy Loses Momentum in August
日本語訳: 中国経済、8月に勢いを失う

サブタイトル

英語: Increases in industrial production, consumption both slowed more than expected
日本語訳: 工業生産と消費の増加が予想以上に減速

グラフの内容

このグラフは、中国の**工業生産(Industrial output)小売売上高(Retail sales)**の前年比増加率を示しています。期間は2023年6月から2024年8月までです。

  • 黒い線(工業生産): 工業生産の年次増加率を示しています。2023年後半から増加傾向が見られますが、2024年に入ってからは全体的に減速しています。
  • 黄色の線(小売売上高): 小売売上高の年次増加率を示しています。2023年10月頃にピークに達し、その後減少傾向が続いています。
グラフ解説

このグラフからは、2024年8月にかけて中国の工業生産と小売売上高の成長が勢いを失い、減速していることがわかります。特に、2023年10月頃に小売売上高がピークに達した後、その後の増加率は低下し続けています。一方で、工業生産も2024年に入ってから増加率が鈍化しているのが見られます。

これらのデータは、中国経済の成長が予想を下回っていることを示唆しています。工業生産と消費の減速は、国内および国際的な要因(例: サプライチェーンの混乱、経済政策の影響、インフレの高まり)に起因している可能性があります。

情報源

データは、中国国家統計局(National Bureau of Statistics)から提供されたものです。

ここから解説(個人的感想)

中国経済が目標に到達しない可能性がある事を「中国国家統計局」が出しているよ。ってことです。要は中国政府がオフィシャルにちょっと目標達成はキツイですね。。って言っているってことですね。でも中国政府っていうのは習近平が言ったらやらないといけない国家なので、これは今後の追加経済政策がある事を意味しているのかも。って言う事ですね。

中国経済っていうのは世界的にも影響があるので、動向はアメリカ、日本の次に注視するべきだと思っています。ACWAI(All Contry World Index)つまりオルカンでの中国株の比率は時価総額にも依りますが5~7%くらいです。要はあなたが保有しているオルカンの結果に影響してくるのである程度把握しておくべきかなと思って取り上げてみました。

中国という国家自体の透明性や市場開放性にはやはりリスクはつきものであると変わらず考えています。GDP世界2位の先進国であるという事と同時に社会主義国家であるという点のバランスを俯瞰で見極めておく必要が投資家目線としては必要かな。って思っています。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-14/SJS6WXT1UM0W00?srnd=cojp-v2