2024年10月9日 22:22 JST
電気自動車(EV)メーカーの米テスラでは7-9月(第3四半期)、中国部門の出荷台数が四半期ベースで過去最高を記録した。
中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が9日に発表した暫定集計データによると、テスラは9月にセダン「モデル3」とスポーツ型多目的車(SUV)「モデルY」を合計およそ8万8321台出荷。前年同月比で19%増加した。ブルームバーグの算出に基づくと第3四半期の合計出荷台数は24万9135台となり、2023年10-12月(第4四半期)に記録したそれまでの最高である24万8686台を上回った。
グラフのタイトル「Teslaの中国出荷台数が四半期ごとに新たなピークに達する」というもので、縦軸は出荷台数(単位は万台)、横軸は2021年第1四半期から2024年第3四半期までの四半期を示しています。青い棒グラフで示されている2024年第3四半期には、テスラの出荷台数が過去最高に達したことを表しています。
グラフの解説:
- グラフは、テスラの中国市場向け出荷台数の四半期ごとの推移を示しており、全体的に増加傾向が見られます。
- 特に2023年の第4四半期と2024年の第3四半期には大きな出荷台数のピークが見られます。2024年第3四半期には、テスラは300,000台近くを出荷しているようです。
- 2021年第2四半期以降、出荷台数は徐々に増加し、特に2023年後半から2024年にかけて安定的に高い出荷を維持しています。
- グラフの元データは「中国乗用車協会(CPCA)」と「Bloomberg」からのもので、CPCAのデータは暫定的なものであることが注記されています。
このグラフは、テスラの中国市場での強力な成長を示しており、出荷台数が四半期ごとに記録的な水準に達していることを表しています。
テスラなどEVメーカーは、中国政府による補助金政策の恩恵を受けている。政府は7月末、EVなど新エネルギー車の買い換え補助金を2万元(約42万1000円)に引き上げた。政府が9月遅くに広範な景気刺激策を発表したほか、10月1-7日の国慶節(建国記念日)の連休中には多くの人がショールームを訪れており、好調さは10月も継続すると見込まれている。
ここから解説(個人的感想)
補助金政策ありきでの数字に関しては個人的にとても疑問を感じるので取り上げました。
ここの第三四半期での伸びですが、伸びてはいるけれどもこの感じが補助金なしであるならばとても歓迎される感じだと思うのです。補助金がなかったら・・・みたいなビジネスモデルは長続きしない可能性が高いと考えているので、短期でトレードできる人達に関してはこのニュースは朗報といった所なのでしょう。
ただし、中国という政治的に不透明な国と深く関わる企業への投資に関してはリスクが思ったよりも大きくなるという前提をもって進めていくべきですよね。テスラはそんなでもないかも知れませんがVWだったり多くのドイツ企業は中国にべったりなので。
テスラの好調というよりは中国に対する個人的な不信感を述べるかたちとなりましたが、嫌いな訳では無く、不透明な所が気に入らない。だけなのです。一党独裁は色々と気を付ける必要がありますね。クーデーターとか起こるかもしれないし。(無いか。)
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL39H7DWX2PS00?srnd=cojp-v2