2024年9月26日 1:47 JST
電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、中国で今年7-9月(第3四半期)は「過去最高の四半期」となる可能性があり、ウォール街のアナリストの間で同社の四半期販売見通しを引き上げる動きが相次いでいる。
少なくとも4人のアナリストが、テスラの7-9月納車台数見通しを上方修正。いずれも、中国で販売が持ち直し始めつつある兆候を指摘した。納車台数は来週発表される。中国はテスラにとって重要な地域であり、世界的なEVの主要市場でもある。
バークレイズのアナリスト、ダン・レビー氏は「こうした中国での強さはテスラにとって非常に好都合なタイミングで到来し、米国と欧州で続く弱さを補う一助になる」と指摘。同氏は7-9月の納車台数を約47万台と見込んでいる。従来予想は46万2000台だった。
ここから解説(個人的感想)
テスラにとってポジティブなニュース。っていう感じですよね。
テスラの状況を俯瞰してみると、EV自体現状はBYDなんかのメーカーとの価格競争に巻き込まれている状況みたいですね。第2四半期(4ー6月)に見られた利益率低下は14.6%で結構なものですね。これは原価低減より価格引き下げが大きかったことを表しているみたいです。とはいえ、売上自体は記事にもある様に予想を上回るもので「価格を下げてでも売り上げを取りに行く」という方針がハマっているのかもしれませんね。
個人的には電気自動車という商品が成熟してきている可能性を感じています。どういう意味かというと、革新的な製品はみんな高くても欲しい。と思えるもので目新しい、すごい技術を搭載した夢の商品。みたいな感じで保有する事でステータスを得られる感じのものです。ただその革新的な製品が比較的一般的になってきたり、競合が出始めたりすると、それはあまり高いお金を出しても得られるステータスが減りますよね。するとメーカーは販売する為に価格を下げますよね。そんな段階なんじゃない。ってことです。
株主的目線でみると、いかに経営陣が今後その利益率を下げずに、販売数を伸ばせるかという点に注目していくべき状態にテスラがあるんじゃないか。という引き続き注目ですね。っていうニュースだと思います。
(出典:Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-25/SKDIO0DWRGG000?srnd=cojp-v2