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ASML、7-9月受注は予想のわずか半分-来年の見通し引下げ

2024年10月16日 1:28 JST

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングスが発表した7-9月(第3四半期)の受注額はアナリスト予想平均の半分程度でしかなかった。2025年業績予想の下方修正も明らかにし、株価は急落した。

ASMLは16日朝の決算発表を予定していたが、1日早く公表された。

同社ウェブサイトに掲載された決算資料によると、7-9月の受注額は26億ユーロ(約4230億円)。ブルームバーグが調査したアナリストの予想平均は53億9000万ユーロだった。半導体業界の冷え込みで、ASMLの製造装置に対する需要が抑制された。

この発表を受け、アムステルダム市場の同社株価は16%安と、1998年6月12日以来の大幅安で取引を終了。急落で取引は一時停止された。売りは他の半導体関連銘柄にも波及し、英アーム・ホールディングスの米国預託証券(ADR)は一時9.2%安、米エヌビディアの株価は6.8%下落した。

このグラフは、**ASML**の半導体業界における受注額の推移を示しています。タイトルは「ASMLの受注額が半導体業界の低迷により急落」という内容で、2020年第1四半期から2024年第3四半期までの四半期ごとの受注額の変動が描かれています。縦軸は受注額(単位は10億ユーロ)、横軸は四半期を示しています。

日本語訳:
  • タイトル:「ASMLの受注額が半導体業界の低迷により急落」
  • 縦軸:受注額(ユーロ10億単位)
  • 横軸:四半期(2020年第1四半期から2024年第3四半期まで)
解説:
  • このグラフでは、ASMLの受注額が2021年から2022年にかけて大きく増加し、ピークに達した後、2023年にかけて急激に減少している様子が示されています。
  • 特に2024年第3四半期においては、受注額が顕著に減少しており、半導体業界の景気低迷がASMLの受注に大きく影響を与えていることが見て取れます。
  • 2023年および2024年の減少は、半導体業界全体の需要低下や生産過剰が原因であると考えられ、ASMLの主要顧客である半導体製造企業が設備投資を抑制している可能性があります。

このように、ASMLの受注額は半導体業界の景気に強く依存している事がわかります。

ここから解説(個人的感想)

知る人ぞしるASMLはオランダの半導体製造装置メーカーです。(ご存じ?)

私は本業が少し関わっているので知っていますが、普通は知らない会社ですよね。ここは超ニッチトップな企業で要はTSMC、サムスン、インテルなんていう半導体製造の会社に対してASMLしか装置を作れない。っていう超すごい企業なんですよね。

落ちている理由は半導体業界の冷え込みなんてありますが、これはおそらく中国のせい。ですよね。

ASMLの装置はMacのM3とかM4とかのすんごい微細なパターンを描く半導体チップが作れるものなので、アメリカなんかは中国がこの手の装置を手に入れてバンバン作り始めるとやっかいな訳です。ASMLの市場の30~40%は中国にあるので、そのあたりを規制しちゃうんですよね。

このやり方っていうのは昔日本がアメリカに「不平等な半導体条約を結ばされた」みたいな時と基本的には同じでアメリカの経済戦争の一環であると思っています。とても重要だからつよい圧力をかける。みたいな感じですかね。

こういう事できる、やってくる、あたりが米国の強い点ですなぁ。と一人思った朝でした。

(出典:Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-15/SLEKNUT1UM0W00?srnd=cojp-v2